2007年12月04日
人材ビジネス会社の中高年雇用への対策(3)
今年も残すところ、1ヶ月になりましたね。
さて、前回のブログでは、中高年の転職市場には、若い世代にはない難しさがあることを指摘しましたが、そうした現状を受けて、人材派遣会社の中にはさまざまに対策を講じるようになってきています。
たとえば、10年ほど前から中高年派遣スタッフ養成を進めている伊藤忠商事系の中堅人材派遣会社、キャプランでは、登録者に対し、実務能力の試験を実施しています。経理であれば簿記2級程度、営業ならシミュレーションやロールプレイングといったような研修を1週間行い、中高年の労働者の意識改革への一助としています。この試みは着実に効果を上げており、現在は中高年派遣事業も軌道に乗りつつあるようです。
また、パソナグループの中高年の再就職支援会社、パソナキャリアアセットでは、「セカンドライフプログラム」を策定しています。これには、65歳までしっかりと働く「再就職支援」、NPO活動など自分スタイルで社会参加として働く「都会のセミリタイア」、日本から脱出して異文化を体験する「海外暮らし」、田舎で農業などにいそしむ「田舎暮らし」という4つのコースがあり、希望者はそれぞれのコースを、同社のコンサルタントと相談の上、決定することができます。
このような企業の取り組みに対し、厚生労働省などでも中高年の再活用の事業の一部を民間に解放していくようになっています。この規制緩和の取り組みの一つが、2005年から始まった市場化テストです。これは、人材ビジネス関連企業などに対して、全国主要都市部のキャリア交流プラザなどの運営や人材開拓事業を委託するものです。2006年度は人材派遣会社最大手のスタッフサービスグループの再就職支援会社、フェアプレース・コンサルティング・ジャパンが指定された8カ所中6カ所を落札しています。
今後、人材ビジネス業界では、こうした中高年層をどのようにして取り込んでいくかということが一つのカギとなってくることは、もう間違いのないことでしょう。

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