2007年04月01日
人材派遣業界の動向を考える②
前回は、働く人の意識が多様化してきていることについて取り上げました。
しかし、その多様化の一方で、やはり正社員及び社員として就労してバリバリと働き、安定した収入を得たいという労働者が多いこともまた事実といえます。
ある派遣求人サイトを運営する企業が、サイト利用者に向けて「派遣の仕事探しで重視されるものは?」という意識調査を行ったところ、次のような結果が出ています。
まず、「派遣で働く(働くことを検討している)理由」については、「自分の都合に合わせて働ける」「いろいろな企業で働ける」「人間関係に縛られないから」「自分のやりたい仕事だけできるから」といったような、「派遣スタッフならでは」の理由がやはり上位に来ています。
しかし、一方では「希望する条件に合う正社員の求人がない」「正社員で就職できなかったから」という意見も目立ちます。
また、「就業したいと思っている形態」については、複数回答ではあるものの6割近くが「正社員」と回答しています。
これらのことから、派遣スタッフとして働いている労働者は、実は正社員志向が高いということが浮き彫りになってきます。
この「正社員志向」の高さに呼応するように、いま注目されているのが「紹介予定派遣」です。
社団法人日本人材派遣協会の調べでは、回答のあった人材派遣会社434社での紹介予定派遣人数(紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者数)の合計は、実に10,471名(平成16年度実績)にも及んでいます。
営業・企画職、営業事務、経理・財務・会計・英文会計の業種での紹介予定派遣が多く、それまでのキャリアを生かして大企業に就職したい! という派遣スタッフの注目を集めているのです。
扶養の範囲内で働きたい人から、自分のスキルを存分に発揮したい人、そして正社員として安定した収入を得たい人まで、派遣スタッフの就労意識は実にさまざま。これら派遣スタッフの要望にどこまで迅速かつ的確に応えていけるかが、人材派遣事業を成功させる大条件となるわけですね。

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